2009年5月5日(火)
今日から私のゴールデンウイークが始まります。久々に嫁が山に連れて行けとの命令で兵庫県北部の氷ノ山に行ってきました。
天気は何とか持ちそうなので9時半ごろ親水公園登山口を出発。
いろいろ調べると氷ノ山はファミリーでも簡単に登れるお手ごろコースとして有名で登山道も整備され登りやすい山で最近運動不足の私たちには最適と思い今回登る事に決定!!!
この時にはこの後に待つ恐ろしい事実を知る由も無く軽快に登り最初の目標の尾根筋に到着。
ここからは尾根伝いに緩やかな坂を登るだけで楽勝、楽勝。途中、道には残雪か顔を覗かせてはいるもののお昼近くには山頂到着。
生憎の曇天で景色はイマイチでしたが気分は最高!!!
ゴールデンウイークの最中で山頂は人で一杯でした。中には小学生以下ぐらいの子供さんが何人もいてここのお手軽ハイキング登山を物語っています。
山頂でおにぎりを食べゆっくり、のんびりしたところでそろそろ下山。
下山道もしっかり分かり?嫁と二人で余裕で下山。
最初にフト疑問を抱いたのが下山道にある残雪の上の踏み跡がやけに少ない。おかしいなと思いつつひたすら下山。道も整備されていて快適に歩を進めるが第二の疑問。登山道に倒木がありそこを越え歩く。(こんなに人が多いのに倒木の処理をすれば良いのに、とフト頭を嫌な予感がよぎる)。でも、前から登山者が1名現れ少し安心する。
でも、歩くにつけ嫌な予感がだんだん膨らんでいきひょっとして?もしや?の考えが湧いてきたのはもう下山道も4/5に達した頃。
そこに道標があり。そこで真実が明らかになる。
もう、ここからは引き返せない。
登山道入り口は県道となっていたので何とかなるだろうと甘い考えで一気に登山道入り口に到着。
時刻は午後2時。
そこで驚愕の事実が判明。どうやら、登り口とは反対に下りて来たみたいです。
地図がありここから自動車を止めた登り口までは約15キロほど林道を登ったり下ったりしなければならない事実。
しかも、嫁を連れている。もう、今来た道をのぼり返す事は出来ない。
運良くそこで山菜採りのおじさんに会いそれとなく「登山道間違えちゃったんですよ」とおじさんに。
おじさん「何処に車を止めたんだ?」
私「親水公園です」
おじさん「えれー遠いぞ」
わたし「なんとか行きます」
おじさん「まあーがんばれよ」
で乗せてもらうのを期待していたのですが希望は絶たれる。
嫁と一緒にトボトボと林道を歩いていくと林道の雪の中にスタックした車がいて立ち往生している。
チャンス!!!!
思わず走っていき脱出の手伝いに。
脱出の手伝いをしていた他の車の人に「申し訳ないのですが良かったら途中まで乗せて行ってもらえませんか?」と藁おも縋る思い出尋ねると「途中までだったらいいよ。」との事。超ラッキー!!!!
山菜採りの方2名で来られていた様で「何処まで行くの?」と聞かれて「親水公園です」と答えると二人で顔を見合わせていた。
「本当に歩いていくつもりだったの?」と聞かれ「はい。」と返事をしたものの細い林道を上り下りしなんと自分の車に到着するまで40分ぐらい走ってやっと到着。
この道を歩けば間違いなく夜中になってしまったと思う。
良かった。
乗せてくれたお二人の方にここで改めて「ありがとうございました」と言いたいです。
今回の私の犯した最大のミスは。
①ファミリーコースとして簡単に考え甘く見ていた。
②いつもは必ず行くコースの地図を携行しているのだが今回はなし。
③山頂に大勢の人がいたのでコースを間違えるはずがないとの思い込み。
などなど。
しかも、今回はいつも持っている遭難道具(ヘッドランプ、コンパス、ライター、ビバーク用のレスキューシート)もな。
もし万が一下山時刻が遅かったら。もし、いつもの平日だったら。もし、雨が降っていたら。もし、林道で車に合わなかったら。
もし、ここが北アルプスの中だったら。間違いなく遭難して今頃は夫婦そろって死んでいたかも?
と思い返せばぞっとします。
たとえ低山でも油断しないで計画を立ててこれからは行動したいと思います。反省!!!!
嫁「これって、遭難?」
私「そうなんです!」
て、言ってる場合じゃない!!!
※この後、家に帰り少し仮眠をし福井に出発予定です。とてもハード!!!
その報告は後日。